三淵嘉子さんは、日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長です。
女性に対する職業の制限があった時代だっただけに、彼女の法曹界での活躍が何かとフォーカスされがちですが、実は我が子や弟を育てた母でもありました。
そこで今回は三淵嘉子さんの4人の弟と、その弟達とのエピソードについて紹介したいと思います。
また、朝ドラ『虎に翼』に登場する猪爪直明のモデルになったと思われる武藤泰夫さんについても記事にしています。
三淵嘉子の弟は現在何してる?
三淵嘉子さんには4人の弟がおり、現在は全員が他界しています。
長男の一郎、次男の輝彦(7歳差)、三男の晟造、四男の泰夫です。
三淵嘉子さんの弟たちに関する情報は以下の通りです。
- 一郎:姉の次にしっかりしていた。戦時中、乗っていた輸送船が沖で沈没し死亡
- 輝彦:日本の打ち上げ花火師。一時的に三淵嘉子の息子を預かったことがある
- 晟造:不明
- 泰夫:林野庁、民間企業で働き、退職後は90歳近くまで森林の保護活動していた
幼少期から、三淵嘉子さんは1女4男の長女として弟4人を可愛がっていました。
弟ら4人にとっても、嘉子さんは優秀でしっかり者の優しいお姉さんだったようです。
嘉子、両親の死で優しい姉から育ての親に
三淵嘉子さんが30歳の頃、長男の一郎は乗っていた輸送船が鹿児島湾の沖で沈没したために戦死します。
一郎は、嘉子さんの次にしっかりした存在で弟たちのまとめ役だったんだって
その翌年に母と父が相次ぎ病気で他界したことで、嘉子さんは残された息子や弟3人を養わなければならない立場になりました。
嘉子の出世に協力する弟
三淵嘉子さんは自ら残された家族を養うために裁判官を目指します。
しかし簡単に裁判官への道は開かれず、2年かけて東京地裁民事部の判事補に任用されます。
その最中、約6ヶ月にわたるアメリカでの家庭裁判所の視察を求められ、当時7歳だった息子芳武を次男の輝彦(てるひこ)の家族に預けていたことが分かっています。
きっと家族みんなで嘉子の出世を応援していたんだね
『虎に翼』猪爪直明のモデルは四男の誰?
朝ドラ『虎に翼』に登場する猪爪寅子の弟役、猪爪直明のモデルは4男の武藤泰夫だと考えられています。
その理由は
・三淵嘉子に関する取材に応じているのが泰夫であること
・猪爪直明が末っ子設定であること
にあります。
三淵嘉子さんの伝記『三淵嘉子と家庭裁判所』では、弟の泰夫さんと実子である芳武さんがインタビューに応じています。
そのため、『虎に翼』では猪爪寅子の語り役として弟・直明が登場するのではないかという予想が立っているようです。
また朝ドラ『虎に翼』で登場する猪爪寅子の弟は末っ子役であることも判明しています。
(三淵嘉子さんの弟は4人ですが、ドラマ『虎に翼』では兄と弟がいる三人兄弟の設定です。)
夢を語る寅子に厳しいアドバイスをすることも。末っ子の直明(なおあき)にだけは甘い。
NHK
よって立場の近しい実弟、泰夫さんがモデルになっている可能性が非常に高いという訳ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は三淵嘉子さんの弟について簡単なエピソードと共にご紹介しました。
- 三淵嘉子の弟は4人
- すぐ下の弟を戦争で亡くす
- 3人の弟と息子を養うため裁判官を目指した
- 弟は姉の出世に協力的だった
三淵嘉子さんは女性として法曹界に名を残した先駆者であり、長女や母としての責任を一身に背負った強い女性だったことが分かりました。
また朝ドラ『虎に翼』に登場する主人公の弟役・直明がどんな役割を果たしてくれるのか楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!