世間から期待度の高い2024年4月スタートのNHK朝ドラ『虎に翼』。
今回は伊藤沙莉さん演じる『虎に翼』の主人公、猪爪寅子のモデルについてまとめました。
【虎に翼】猪爪寅子のモデルは女性初の弁護士!
伊藤沙莉さん演じる『虎に翼』の主人公、猪爪寅子のモデルは、三淵嘉子(みぶちよしこ)さんと言います。
実在した日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長です。
また家庭裁判所の創設にも関わった歴史的にも偉大な方なんです。
三淵嘉子ってどんな人?
三淵嘉子さんは1914年の大正3年~1984年の昭和59年を生きた日本初の女性弁護士の1人です。
戦後には裁判官も務め、戦争で家族を失いながらも、法律家として困っている人々を救うため奔走しました。
そんな三淵嘉子さんの生涯を年齢でまとめてみました。
- 0歳 1914年にシンガポールで生まれる
- 18歳 明治大学専門部女子部法科に入学
└その後は法学部に編入、無事に卒業 - 21歳 高等文官試験司法科に合格
- 27歳 和田芳夫と結婚、28歳で第一子を出産 ▶夫は1年後に戦病死
- 33歳 裁判官を目指す
└35歳で東京地裁民事部の判事補に任用 - 38歳 初の女性判事となる
- 42歳 初代最高裁長官三淵忠彦の長男である三淵乾太郎と再婚
- 49歳 東京家庭裁判所判事になる
└少年部で計5000人超の少年少女の審判を担当 - 58歳 女性として初の裁判所所長になる(新潟家裁所長に就任)
└その後も浦和家裁所長、横浜家裁所長にも就任 - 65歳 定年退官
- 69歳 1984(昭和59)年5月28日に死去
生い立ち、両親は?兄弟はいたの?
父親は東大法学部卒で銀行員の貞夫(さだお)、母親は金貸しや不動産業を営む裕福な家に育ったノブという女性でした。
また嘉子さんには4人の弟がいました。(ちなみに『虎に翼』の寅子は三人兄弟という設定らしいです!)
そして嘉子の両親は、嘉子さんへの教育方針に違いがあったことが分かっています。
普通のお嫁さんになるな、男と同じ、政治、経済を学びなさい!
法律の勉強なんて嫁の貰い手がなくなるわ!
父親は女性=良妻賢母という考えが好ましくなく、生きていくための教養を嘉子に求めました。
反対に母親のノブは嫁の貰い手がなくなるという理由で法律の世界にいくことは猛反対したそうです。
当時法曹界は男性のみ権威をもつ時代だったので、お母さんが心配するのも仕方のないことなんですね!
21歳~65歳まで法曹界で活動
父親の考えに共感した嘉子さんは、18歳から法律の世界に興味を持ち、21歳には高等文官試験司法科に合格します。
この時合格した女性は3名。女性初の快挙として新聞に報道されました。
この時の嘉子さんは実質エリート街道まっしぐらでしたが、あくまで人の為という考えで学業に励んでいました。
弁護士になったのは、ただ不幸な方々の力になりたいから!
結婚は?子供はいるの?
三淵嘉子さんは生涯で2度結婚をされています。
1度目は実家に書生として出入りしていた和田芳夫さんと結婚、およそ1年後には第一子の長男芳武(よしたけ)が生まれました。
しかし幸せもつかの間、戦争中だったために夫は召集を受け3人は離れ離れになってしまいます。
その後夫は病死し、嘉子さんは夫の最期に会うことは叶わず悲しい別れとなりました。
それは悲しすぎるね…
そして42歳の時、最高裁調査官であった三淵乾太郎さんと再婚します。相手は当時50歳、嘉子さんの8つ年上でした。
乾太郎さんは前妻を病気で亡くし1男3女の子持ちだったので、嘉子さんは5子の母になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は朝ドラ『虎に翼』の主人公である猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子さんについてまとめました。
- 両親と5人兄弟の長女として育つ
- 日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長
- 2度の結婚歴があり、子供は5人いた(実子は1人)
法曹界を牽引した自立した女性を、『虎に翼』の猪爪寅子演じる伊藤沙莉さんがどう魅せてくれるのか楽しみですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!